埼玉県川越市が観光客向けに制作している「小江戸川越散策マップ」に、音声ガイドを含む各観光スポットの詳細な情報を加えたオンライン版コンテンツを、日本語および英語にて制作しました。
企画内容
「小江戸川越散策マップ」は、川越市が制作している観光マップを元に「音声ガイド付きのイラストマップ」として制作されました。
マップ上のランドマークピンをクリックすることで、川越市内64か所(*サービス開始時点)の観光スポットに関する情報を閲覧でき、そのスポットに関する音声ガイドを聞くことができます。
日・英2か国語で展開しているこのマップは、川越市内の観光案内所などでQRコード付きのリーフレットによって配布され、川越市内を訪れた国内外多くのお客様にご利用いただいています。
![](https://projects.biz.stroly.com/wp-content/uploads/2020/09/kawagoe_1.png)
![](https://projects.biz.stroly.com/wp-content/uploads/2020/09/kawagoe_2.png)
マップから得られたデータの活用
Stroly上でマップを公開することで、マップを利用したユーザーのアクセス状況や、実際にマップを利用した移動の様子を位置情報つきデータとして見ることができます。
また、データから明らかになった点を元に、地図そのもののデザインやコンテンツ設計の見直しに活かすことが可能です。
![](https://projects.biz.stroly.com/wp-content/uploads/2020/09/kawagoe_3.png)
本事例においては、マップの利用者データを元に、マップへの流入経路であるQRコード経由のアクセス数や、主要な観光エリア以外にもユーザーを誘導できたかどうか、また川越を訪れるユーザーの滞在時間を伸ばすことができるか、といった点を確認する必要がありました。
そこで、これらの検証項目に対して、データを用いて以下の点を確認しました。
- インバウンドを含むアクセスユーザー数の増減、また設置されたQRコードからのアクセス数の確認。
- ユーザーの位置データに基づいた、マップ内の観光エリアでアクセスしたユーザー数の検証
- ユーザーの移動データに基づいた、地図の範囲内でのマップアクセス時間(=滞在時間)の検証
分析の結果、マップを利用したユーザーの川越エリアにおける滞在時間が比較的短いこと、また著名な観光地が集中する市内中心部エリアから、ユーザーがあまり外側エリアへ移動していない可能性があること、といった点が明らかになりました。
このようにユーザーの行動から得られたデータを元にして、川越市内のより広いエリアへ観光客を誘導したり、さらに滞在時間を長くしてもらえるような施策を組み合わせることで、観光客にとって楽しんでもらえるようなコンテンツのアップデートに繋げることができます。
今後も、よりよいユーザーの理解とそれを元にしたコンテンツのアップデートに活かすため、引き続きデータの検証を行っていく予定です。
■ 実施期間:2019年1月〜
■ 契約プラン:ビジネスプラン
■ クライアント:株式会社丹青社
■ URL:https://stroly.com/viewer/1544668846/
■主な業務内容:地図のオンライン化、ランドマークピンの登録、英語版コンテンツの制作、音声ガイド機能の開発と実装