蔵造りの町並みが江戸情緒を今に伝える、埼玉県川越市。「小江戸(こえど)」の愛称で親しまれ、都心からのアクセスの良さもあって、国内外から多くの観光客が訪れます。この川越市が制作する観光マップをベースに、音声ガイドや各スポットの詳細情報を加えたオンライン版「小江戸川越散策マップ」を、株式会社丹青社とStrolyが制作・公開しました。歴史的な建築を巡る川越さんぽを、より深く楽しめる一枚です。

クライアント:株式会社丹青社
業種:空間ディスプレイ・地域活性化(観光コンテンツ制作)
目的:観光客の回遊促進、多言語での観光案内、データ活用によるコンテンツ改善
音声ガイド付き。市内64スポットを日英で巡る
「小江戸川越散策マップ」は、川越市の観光マップを元にした「音声ガイド付きのイラストマップ」です。マップ上のランドマークピンをタップすると、市内64か所(サービス開始時点)の観光スポットの詳細情報を読めるだけでなく、そのスポットにまつわる音声ガイドを聞くことができます。歩きながら耳で解説を楽しめるので、川越の歴史や建築への理解がぐっと深まります。
日本語・英語の2言語に対応し、増加するインバウンド(訪日外国人)観光客にも便利。マップは川越市内の観光案内所などで、QRコード付きのリーフレットを通じて配布され、国内外の多くの来訪者に利用されています。GPSによる現在地表示にも対応し、はじめての川越でも迷わず散策できます。
利用データを分析し、回遊と滞在時間の課題を可視化
この事例のもうひとつの特徴が、マップの利用データを活用した観光施策の検証です。Strolyでマップを公開すると、利用者のアクセス状況や、実際の移動の様子を、個人情報を特定しない形で、位置情報つきのデータとして把握できます。
本事例では、QRコード経由のアクセス数や、市内中心部以外のエリアへ来訪者を誘導できているか、川越での滞在時間を伸ばせているか、といった観点でデータを分析しました。その結果、利用者の川越エリアでの滞在時間が比較的短いこと、著名な観光地が集中する市内中心部から、外側のエリアへはあまり移動していない可能性があること、などが明らかになりました。
データを次のコンテンツ改善へ
データ分析によって見えてきた課題は、マップそのもののデザインやコンテンツ設計を見直すための、貴重な手がかりになります。「より広いエリアへ観光客を誘導する」「滞在時間を長くしてもらう」といった目的に向けて、データに基づいた施策を組み合わせることで、観光客により楽しんでもらえるマップへとアップデートしていくことができます。
「マップで街の魅力を伝える」だけでなく、「その反応をデータで捉え、次の改善に活かす」。小江戸川越散策マップは、デジタルマップならではのデータ活用によって、観光地の魅力を継続的に高めていく取り組みの一例です。
- ◼︎タイトル:小江戸川越散策マップ
- ◼︎エリア:埼玉県川越市
- ◼︎マップURL:https://stroly.com/viewer/1544668846/
- ◼︎クライアント:株式会社丹青社
- ◼︎公開時期:2019年1月〜
- ◼︎対応言語:日本語・英語
- ◼︎主な機能:音声ガイド、GPSによる現在地表示、多言語対応、利用データの収集・分析
- ◼︎プラットフォーム提供:Stroly