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【バスロケーション表示搭載】ベトナム、ビンズン新都市のデジタルマップを公開

スマートシティシーンにおいて、ベトナム国内外から今最も注目されているエリアの一つである、ビンズン新都市(ベトナムビンズン省)にて、新都市内の見どころやバスのリアルタイムロケーションを表示するデジタルマップを公開しました。

見どころ

①バスのリアルタイムロケーション表示

バスのアイコンをタップすると路線のルートを表示することができます。

バス停と合わせて見ることで、自身の行き先と合わせて確認することができ、初めて乗車する人にも乗車への不安を軽減させます。

②中長期的な開発プロジェクトを可視化

べカメックス東急が手がける都市開発の様子や、開業予定の新駅など今後建設されるプロジェクトをイラストとして書き込んでいます。

ビンズン新都市に住んでいる方だけでなく、周辺エリアに住んでいる方や、視察に訪れた方に数年後のビンズン新都市のイメージをより鮮明に思い描いていただけるような内容となっています。ぜひ衛星写真とも切り替えてご覧ください。

プロジェクトについて

ベトナム現地の経済・社会課題

ベトナムでは経済発展にともない交通渋滞・大気汚染などの都市課題が顕在化し、主に都市部でのバイクや自家用車による交通渋滞、またそれに伴う大気汚染が深刻な課題となっています。現地政府も公共交通分担率15〜20%を目標に掲げるも未達の状況で対応が急がれます。

今回のプロジェクトの舞台であるビンズン新都市でも同様の課題を抱えており、バスの運行はされているものの、思うように利用が進んでいません。その要因として下記のようなことがあげられます。

今回そういったバス乗車への不安を取り除くべく、現地のバス事業社であるBecamex Tokyu Bus社と連携し、ビンズン新都市を走る、路線のリアルタイムなロケーションを表示するデジタルマップを公開しました。デジタルマップ上でバスのアイコンをタップすると路線のルートを表示することができます。

バス停と合わせて見ることで、自身の行き先と合わせて確認することができ、「目的地に行くにはどのバスに乗ればいいかわからない」「目的のバスがいつ来るかわからない」といったバスの利用に対する不安を解消します。

このプロジェクトを通じ、ビンズン新都市でのバスの活用のスタンダード化を目指し、公共交通と徒歩の併用によるサステナブルな移動を促進します。

実証内容

◼ GPS連動したデジタルマップを活用した、日本の公共交通志向型開発 (TOD)及びMaaS施策の実証

本課題改善の為、Strolyが展開するデザインされたデジタルマップを導入 し、エリアを訪れる人に対し、街の魅力を可視化することで「歩く」ことの楽しさを提案する。さらにマップ上でバスの運行状況をリアルタイムに 表示することで、公共交通の利用を促す。都市部で慢性化している渋滞緩和に取り組み、課題解決に寄与する。

期待される裨益効果

◼ MaaS発展による社会課題解決とブランド価値向上 ・発信源となるビンズンにおいてはスマートシティとしてのブランド価値向上と集客力向上が期待される。

上記、社会課題解決によりMaaS事業 が発展し、定時運行、CNGガス利用による環境配慮、地域に密着した社 会貢献活動、IT活用による利便性向上や効率的な運用し、将来のベトナ ム都市部のバイク交通量全体の11%のCO2・エネルギー削減につながる。

今後の展開

さらなるプロジェクトの展開として、マップ上でのスタンプラリーの開催を予定しています。動くバスの中にチェックインスポットを設定し、参加者はバスの乗車と、特定のエリアでのチェックインにより抽選に参加できるといった、リアルな空間と連動したイベントの開催を予定しています。Strolyの楽しいデザインのマップで、ゲーム感覚でエリアを周遊することで、それぞれのスポットの魅力や今後のビジョンの共有を図ります。

また、Strolyではマップの利用者の移動データをもとに利用者の移動傾向の分析を行うことができます。今回の企画においても、利用者がマップを使ってどのように移動したか、スタンプラリーの企画に沿ってその移動傾向がどのように変化したか、などの分析につなげることで、エリアにおいて人に行動を促すメディアとしてのデジタルマップの可能性を検証します。

現地企業や政府との協力・連携

◼ 現地パートナー:東急(株)、Becamex Tokyu Co., Ltd.、BECAMEX TOKYU BUS Co.,Ltd.

◼ 協力・連携の内容:べカメックス東急が開発を進めているビンズン省にて先行的に交通課題の解決モデルを実証実験を行い、都市部への同モデルの横展開による課題解決推進を目指す。


Strolyは、地域の物語を歩きながら楽しむためのサービスです。その名前は、”Story”(地域や場所それぞれの物語)と”Stroll”(歩く)から成り立ちます。プラットフォームでは、リアルな場所で欠かせないデジタルマップを提供し、その表現は非常に自由度が高く、魅力的なデザイン性を持っています。このマップを通じて、地域の魅力や課題をリアルタイムに共有し効果分析することで、エリアプロモーションやマーケティングに活用できます。

Strolyの目指すのは、地域経済の活性化やオーバーツーリズムの解消といった社会課題の解決です。それだけでなく、プラットフォームを通じて多様なマップを提供することで、各地の文化やオリジナリティを知り尊重する社会を築くことも目標としています。地域の魅力を歩きながら体験できることで、人々にその魅力を直接感じてもらい、地域コミュニティの活性化を図ります。

このプロジェクトでもビンズン新都市の地域コミュニティや訪問者に向けて、都市の未来を提示し、スマートシティの持続可能な取り組みをリアルタイムに可視化することで、街の暮らしや移動がサステナブルに進んでいくことを目指しています。デジタルマップも新都市の発展に伴走していきたいと考えています。

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